2018/08/02
前回に引き続き、福岡市中央区のショールーム案件の現場です。
ある程度の軽鉄工事、大工工事が終了し、仕上げの段階に進んできました。
石膏ボードにパテ処理を行い、塗装前の下準備が進んでいます。
石膏ボードの継ぎ目には凹みがあり、また石膏ボードを貼る時にビスを打った部分が凹んでしまいます。
その凹みを平らにする為、パテを使用し壁全体を平らにしていく工程です。
埋め込み型の暖炉を設置する為の開口が開けられています。
開口寸法が数ミリでも違えば暖炉が入らない為、シビアな寸法調整を重ねて行いました。
パテ処理を行った後は、いよいよ塗装がされていきます。
色ムラが出ないように注意を払いながら、塗りを重ねていきます。
今回はインテリアのコンセプトに沿って、白と濃いグレーの塗装をメインに行います。
色に空間を柔らかく分ける役割を与えています。
並行して、左官工事も進んでいます。
塗り壁仕上げを行う部分に一度下塗りを行い、その後仕上げ材をコテで塗っていきます。
今回はトラバートン調という柄をチョイス。コテ、ローラー等を使用しながら凹凸を付け表現していきます。
職人さんの素早いコテさばきについつい見入ってしまいます…。
入り口から続く廊下には、イタリアの伝統手法を用いた磨き壁をチョイス。
二色の黒を重ねてなんとも言えない独特の黒壁が出来上がっていきます。
左官材を塗った後に乾いた状態で、コテを押さえつけて磨きをかけることで、
光を反射するようになり、黒光りを放ちます。
味わいがあり、他ではあまり見られない独特の黒壁が生まれました。