2023/03/14
福岡市中央区けやき通りにある、ペルシャ絨毯店の改装工事を紹介します。
今回は、リブランディングに伴い店舗の改装を行いたいとの事でホームページよりご相談頂きました。
マストで改善したい部分としては、以下のような内容でした。
・高すぎる天井を低くし、商品が目立つ照明計画
・商品数を減らして、シンプルで見やすいディスプレイ
・入店しやすい印象に!
改装前に現場調査させて頂いた時の写真です。
・商品が多すぎて、ごちゃごちゃしている
・照明の色温度が統一されていないので、空間に統一感がない
・壁には柄物クロスが貼られており、ペルシャ絨毯の柄が生かされていない
これらを踏まえ、今回ご提案させて頂いたコンセプトは
”THE MUSEUM”
通りかかった時に誰もが気になる、美術館のような絨毯屋さんをご提案しました。
何よりも一番に絨毯を目立たせる!
設計期間としては、初日のプレゼンテーションから細かいディティールの決定までに約6か月をかけ、
福岡を代表するペルシャ絨毯店として堂々とした空間演出を計画しました。
いよいよ着工となり、店内外の商品と備品を搬出し解体工事スタート!
長年使用されていた特大なシャンデリア7は処分、もしくは欲しい方がいたら譲りたいとの事でした。
なんと太っ腹!!
すぐに私のお世話になっているホストクラブの社長に連絡し、シャンデリア処分の件をお伝えすると
是非譲って欲しいとの事でしたので移設する事となりました。
移設先が見つかり、社長も大変喜ばれておりました。
特大シャンデリアは電気工事業者を含めた8名での搬出となりました。
今回の物件は天井が高い為、ローリング足場を用いて解体を行っていきます。
※高い場所の作業に用いる仮設移動式の足場
天井は新たに作る為、軽鉄下地まで全て撤去し、壁は既存利用する場所だけ残し不要な部分のみ解体していきます。
床は、タイルカーペットを全て剥ぎ塩ビタイルにします。
同時に各設備工事の撤去作業も進みます。
コンセントや照明の配線処理を行い、エアコンは今回新たな機器を設置する為、撤去します。
外壁も同様に全て撤去します。
国道沿い物件の為、道路使用許可だけでなく道路占有許可も必要でした。
人通りが多く、丁寧で速いスピードが求められます。
複雑な構造で作られたファザードの看板類を撤去し、外壁のALCも姿を現しました。
※主に外壁材として利用される軽量気泡コンクリート