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内装工事の期間はどれくらい?工期を左右する主な要素と長引く原因・短縮するコツを解説

2026/10/09

この記事の監修者

中原 優介

中原 優介

株式会社nero 代表。 福岡・東京エリアを中心に店舗デザイン・空間設計のプロフェッショナルとして美容院や飲食店、オフィスなど全国の多様な空間をプロデュース。 洗練されたデザインと実用性を兼ね備えた「価値ある空間」を追求し、ジャンルを問わず幅広い分野でクリエイティブな提案を行っている。

物件が決まり、開業予定日も見えてくると、次に気になるのが「内装工事のスケジュール」です。

これから内装業者との打ち合わせを始める段階では、「工事はいつから始まり、どのくらいで完成するのか」「予定している開業日に間に合うのか」といった不安を抱くオーナー様は少なくありません。

内装工事の期間は、居抜きかスケルトンかといった物件の状態や店舗の広さ、業種によって大きく変わります。

さらに工事そのものだけでなく、設計や見積もり、検査などの期間も含めて考えなければ、開業日に向けた正確な計画は立てられません。

本記事では、内装工事の期間の目安をはじめ、物件の状態・店舗の広さ・業種による工期の違い、工事が長引く原因と短縮するための方法、依頼する会社の選び方までを整理してご紹介します。

 

店舗デザイン・設計施工の株式会社nero

neroは、店舗・オフィス・住宅など多様な空間を対象に、企画設計から施工、ブランディング、販促・Web・SNSまで一貫して手掛ける空間プロデュース会社です。ブランドの世界観を空間に反映し、集客や繁盛店づくりを支援。社名には「信念を持ち社会貢献する」という想いが込められています。

内装工事の期間はどれくらい?まず知っておきたい目安

内装工事のスケジュールを立てるには、まず一般的な工期の目安と、その期間にどこまでの工程が含まれるのかを把握しておくことが大切です。

ここでは、工事期間の目安に加え、開業日に向けたスケジュールの考え方を整理します。

 

店舗の内装工事は一般的に1~2か月程度が目安

店舗の内装工事は、20坪程度の店舗で約1〜2か月が一つの目安とされています。

ただし、この期間は店舗の規模や工事内容によって大きく変わります。

たとえば、壁紙や床の張り替えが中心の小規模な改装であれば、2週間程度で完了する場合もあります。

一方、厨房や給排水などの設備工事、カウンターや棚などの造作が多い店舗では、2か月以上かかることもあります。

ここで注意したいのが、この期間はあくまで「施工期間」を指しているという点です。

内装工事のスケジュールは、「施工期間」と「設計・打ち合わせ期間」を分けて考える必要があります。

 

内装工事の期間は「工事だけ」で考えない

内装工事は一般的に、物件調査、設計・デザイン、見積もり・契約、施工、検査・引き渡しという流れで進みます。

開業日に向けたスケジュールは、このすべての工程を含めて考える必要があります。

たとえば、計画が「設計」からスタートする場合、大まかな流れは「設計→見積もり→工事」となります。

そのため、設計期間が長引けば、その後に続く見積もりや工事の開始も自ずと後ろにずれ込みます。

つまり、設計のスピード感がプロジェクト全体のスケジュールを左右するのです。

小規模な店舗でも、設計開始からオープンまでに数か月程度を見込むケースもあります。

 

開業日が決まっているなら逆算して計画する

開業日がある程度決まっている場合は、そこから逆算して各工程のスケジュールを組みます。

その際、工事の引き渡し日をそのままオープン日に設定することは避けましょう。

引き渡し後にも、家具・什器・厨房機器の搬入や動作確認、スタッフの研修、プレオープンなどの準備期間が必要です。

また、飲食店では営業開始前に保健所や消防署への手続きも発生します。

工事が予定より延びた場合に備えて、引き渡しからオープンまでには数日〜1週間程度の予備期間を確保しておきましょう。

「工事が完了する日」ではなく、「営業を開始できる日」を基準に計画を立てることが重要です。

 

内装工事の期間は「物件の状態」で変わる

工期を左右する大きな要因の一つが「契約した物件の状態」です。

前のテナントの内装や設備が残る「居抜き物件」と、何もない状態から施工する「スケルトン物件」では、必要な工事の範囲が大きく異なります。

 

居抜き物件は短期間で工事できる場合がある

居抜き物件では、既存の内装や厨房・空調などの設備を活用でき、解体や設備工事の範囲を抑えやすくなるため、工事が短期間で終了するケースが一般的です。

部分的な改装が中心であれば、工事は2〜3週間程度で完了する場合もあります。

 

スケルトン物件は工事期間が長くなりやすい

スケルトン物件では、内装や設備がないコンクリートの状態から施工します。

床・壁・天井の仕上げに加え、給排水・電気・空調・換気といったインフラ設備を一から整える必要があります。

レイアウトやデザインの自由度が高い反面、工事範囲が広がるため、一般的な店舗では施工だけで1〜2か月程度が目安となります。

 

居抜き物件でも設備の状態によって工期は変わる

居抜き物件だからといって、必ずしも短期間で工事が終わるとは限りません。

給排水管や電気設備の劣化に伴う改修、使わない既存設備の撤去、レイアウト変更に伴う配管・配線のやり直し、前テナントの残置物の処分などによって、追加の工事が必要になる場合があります。

物件を契約する前に内装業者に現地を確認してもらうと、既存設備をどこまで活用できるかを判断でき、工期の見通しも立てやすくなります。

 

内装工事の期間は「店舗の広さ」で変わる

「店舗の広さ」も工期を左右する要素です。

面積が広くなるほど仕上げ工事や設備工事の量が増え、関わる職人や業者の数も多くなります。

 

小規模店舗の場合

10〜20坪程度の小規模店舗は施工範囲が限られるため、比較的短期間で工事を進められます。

20坪以下の店舗では施工期間の目安が2〜4週間程度とされており、居抜き物件であればさらに工事範囲を抑えやすくなります。

ただし、店舗が小さくても厨房や排気などの設備工事が多ければ、工期は長くなります。

広さだけでなく、工事の中身もあわせて確認することが大切です。

 

中規模店舗の場合

20〜50坪程度の店舗になると施工範囲が広がり、施工期間は4〜6週間程度が目安となります。

客席や厨房、バックヤードなど複数のエリアを並行して施工するため、工程の組み方が工期に影響します。

また、カウンターや棚などの造作家具、設備の量によっても期間は変わります。

 

大規模店舗の場合

50坪以上の大規模店舗では工事量が増えるため、工期も長くなりやすくなります。

大規模な改装では3か月以上かかるケースもあります。

また、大工・電気・設備など複数の業種の職人や業者が関わるため、工程の調整にも時間がかかる傾向にあります。

大型商業施設に出店する場合は、他のテナントの営業に配慮した作業時間や搬入ルートの規制にも注意が必要です。

 

内装工事の期間は「業種」で変わる

同じ広さの店舗でも、業種によって必要な設備工事の量は異なります。

特に、給排水や換気といった設備工事が多い業種ほど、工期は長くなる傾向にあります。

 

飲食店

飲食店は厨房設備の設置や給排水工事に加え、換気・排気・空調などの設備工事が多く必要になる業種です。

そのため、他の業種と比べて工期が長くなりやすく、施工期間は1〜2か月程度が目安です。

また、カフェなどの軽飲食と、焼肉店やラーメン店など大きな火力や排気設備を使う重飲食では、工事内容が異なります。

重飲食は軽飲食より2週間程度長くかかるとされており、設備工事が多いほど工期も長くなります。

 

美容室・サロン

美容室では、シャンプー台の設置に伴う給排水工事が必要です。

また、ドライヤーなどを同時に使うための電気容量や照明・空調の計画も欠かせません。

施工期間は3週間〜2か月程度が目安で、セット面の数やバックヤードの造作の内容によって工期が変わります。

 

物販店

物販店やアパレルショップは、厨房などの設備が少ないため、比較的工事期間を抑えやすい業種です。

施工期間は2週間〜1.5か月程度が目安とされています。

ただし、商品を陳列する什器や造作家具をオーダーで製作する場合は、その製作期間が工期に影響することがあります。

 

オフィス

オフィスの内装工事では間仕切りの設置や電気・LAN配線などが中心となるため、工事期間は物件の引き渡し状態によって変動します。

既存の電気・LAN配線を活用できる居抜き物件の場合は1〜1.5か月程度が目安です。

一方で、間仕切りや配線類をすべて新設するスケルトン物件では2〜3か月程度が目安となります。

また、ビルによっては空調や防災設備などの工事をビル側が指定する業者が行う場合があります。

その場合は調整に時間がかかりやすいため、1〜2週間ほど余裕を見ておくと安心です。

 

内装工事が予定より長引く主な原因

内装工事は、計画どおりに進むとは限りません。

工期が延びれば、営業できない期間の家賃負担や開業日の延期につながります。

ここでは、工事が長引く代表的な原因を整理します。

 

工事途中で仕様が変更になる

工事が始まってから壁や床の素材、照明や設備、造作家具の仕様を変更すると、内容によっては資材の再発注や工事のやり直しが発生します。

特にコンセプトが固まっていないまま工事を始めると、仕様変更が重なりやすく、数日から数週間単位で工期が延びることもあります。

 

既存設備の問題が発覚する

配管や配線の劣化、電気容量の不足、排気設備の能力不足など、解体して初めて分かる問題もあります。

仮に電気やガスの容量を増やす場合は電力会社やガス会社への申請が必要となり、承認までに2週間〜1か月程度かかるケースもあります。

 

資材や設備の納期が遅れる

特注の家具や建材は、既製品よりも納期が長くなりやすい傾向にあります。

厨房機器などの設備の納品が遅れると、その後の施工スケジュールにも影響します。

また、12月や3月などの繁忙期は、職人の確保が難しくなったり機器の納期が延びたりしやすい時期です。

仕様を決める前に納期を確認しておくことが、遅延を防ぐポイントです。

 

業者間の調整がうまくいっていない

内装工事には大工・電気・設備など複数の業者が関わります。

設備工事と内装工事の順番が合っていなかったり、各業者のスケジュール調整に時間がかかったりすると、作業の待ち時間が発生します。

また、設計と施工を別々の会社が担当している場合は、両者の連携不足が工期に影響することもあります。

 

内装工事の期間を短縮するためにできること

工期が延びる原因の多くは、着工前の準備や依頼先の選び方によって防ぐことができます。

 

着工前に仕様をできるだけ確定する

素材や設備を早めに決めておくことで、工事途中の変更を減らせます。

決定した内容は業者と書面で共有し、認識のズレをなくしておきましょう。

また、提供するメニューや導入する機器のリスト、イメージ画像などを事前に用意しておくと、設計の打ち合わせもスムーズに進みます。

 

設計と施工を同じ会社に依頼する

設計と施工を同じ会社が担当する「設計施工一貫方式」なら、工期を短くしやすくなります。

スムーズに情報共有が行われるため、設計から見積もり、施工への移行にも時間がかかりにくいためです。

また、窓口が一つにまとまることで、開業準備で忙しいオーナー様のコミュニケーションの負担も軽くなります。

 

納期の長い設備・建材を早めに決める

厨房機器やシャンプー台、造作家具、照明器具などは、納品までに時間がかかる傾向にあります。

そのため、納期の長いものから優先的に仕様を決定し、早めに発注しておくことで、納期待ちによる工事の中断を防げます。

 

開業日から逆算して工程表を作成する

工程表は、着工日から順に組むのではなく、オープン日から逆算して作成します。

「オープン日 → 引き渡し → 検査・クリーニング → 内装仕上げ → 設備工事 → 着工 → 設計・仕様決定」というようにさかのぼると、各工程をいつまでに終える必要があるのかが明確になります。

保健所や消防署の検査は予約が必要で、再検査になるとその分開業も遅れるため、検査の日程も工程表に組み込んでおきましょう。

 

内装工事を依頼する会社を選ぶときのポイント

工期を守り、予定どおりに開業を迎えるためには、依頼する会社の選び方も重要です。

 

希望する業態の施工実績があるか

飲食店であれば飲食店、美容室であれば美容室というように、業態ごとの施工経験があるかを確認しましょう。

厨房や排気などの設備工事まで含めた実績があれば、必要な工程や期間を正確に見積もってもらえます。

あわせて、自分の店舗規模に近い事例があるかも確認しておくと安心です。

 

設計から施工まで一貫して対応できるか

設計から施工までを一貫して対応できる会社であれば、設計と施工の情報共有がしやすく、仕様変更や現場での調整にも迅速に対応できます。

工程全体を一括して管理してもらえるため、オープン日を厳守したい場合に特に有効です。

 

工期について具体的に説明してくれるか

打ち合わせでは、着工日だけでなく引き渡し日までを確認し、各工程のスケジュールが工程表として示されているかを確かめましょう。

遅延のリスクや予備期間について、契約前に説明してくれるかどうかも、信頼できる会社かを見極める判断材料となります。

 

開業日から逆算した提案ができるか

内装工事だけでなく、設備の搬入や保健所・消防署の検査まで含めて、開業日から逆算した無理のない工程を提案できる会社を選びましょう。

開業後の運営まで見据えて提案してくれる会社であれば、引き渡し後の準備期間も含めて安心して任せられます。

 

関連記事:
内装業者の探し方に失敗したくない!業者選びの6つのポイント&押さえておくべき注意点

 

内装工事の施工事例

株式会社neroが手がけた店舗・オフィスの内装工事の中から、デザイン性の高さと現場の実用性を兼ね備えた事例をご紹介します。

 

事例1:(h)wim

(h)wimでは、洗練された空間構成の中に温かみのあるテクスチャを取り入れた内装デザインを施工しました。

 

過度な装飾を排したミニマルなラインを意識しながら、素材の質感を活かした照明計画を組み合わせることで、訪れる人々にゆとりと心地よい緊張感を与える空間へと仕上げています。

 

事例2:PALACE FUKUOKA

PALACE FUKUOKAでは、洗練された都市的感性と洗練されたブランドの世界観を体現するアパレル店舗の空間を構築しました。

お客様がストレスなく回遊できるワイドな店内動線を確保し、上質な購買体験を創出しています。

 

陳列されるプロダクトが美しく引き立つよう、色温度と照射角度を計算したライティング計画を採用しています。

 

事例3:UNITED PLANNING

UNITED PLANNINGでは、オフィス・ワークスペースとしての機能性と意匠性を高次元で両立させた空間デザインを展開しました。

 

スタッフの作業効率を高める機能的なデスクレイアウトや収納計画を組み込みつつ、質感豊かな壁面や間接照明をアクセントとして配置することで、洗練された企業イメージを訴求するオフィス空間を実現しています。

 

 

内装工事の期間は「開業までのスケジュール」で考えることが重要

店舗の内装工事は、施工期間だけで約1〜2か月が目安ですが、物件の状態や店舗の広さ、業種によって期間は大きく変わります。

特に厨房や排気などの設備工事が多い飲食店や、インフラを一から整えるスケルトン物件では、余裕を持った計画が求められます。

また、開業日に向けたスケジュールは、施工だけでなく設計や見積もり、検査、引き渡し後の準備期間までを含めて考える必要があります。

「工事が終わる日」ではなく「営業を開始できる日」を基準に逆算することが、予定どおりに開業を迎えるためのポイントです。

仕様の早期確定や、設計から施工まで一貫して対応できる会社への依頼など、準備段階でできる対策を取り入れながら、信頼できるパートナーとともに開業への道のりを進めましょう。

弊社では、飲食店や美容室、オフィスなどのコンセプト設計から内装デザイン、設計・施工までを一貫してサポートしています。

開業予定日から逆算した工程管理に加え、開業後の運営まで見据えた空間づくりをご提案いたします。

内装工事をご検討の際は、お気軽にご相談ください。

店舗デザイン・設計施工の株式会社nero

neroは、店舗・オフィス・住宅など多様な空間を対象に、企画設計から施工、ブランディング、販促・Web・SNSまで一貫して手掛ける空間プロデュース会社です。ブランドの世界観を空間に反映し、集客や繁盛店づくりを支援。社名には「信念を持ち社会貢献する」という想いが込められています。

この記事の監修者

中原 優介

中原 優介

株式会社nero 代表。 福岡・東京エリアを中心に店舗デザイン・空間設計のプロフェッショナルとして美容院や飲食店、オフィスなど全国の多様な空間をプロデュース。 洗練されたデザインと実用性を兼ね備えた「価値ある空間」を追求し、ジャンルを問わず幅広い分野でクリエイティブな提案を行っている。

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